ハワイ挙式に案内状と招待状の違いは?盛り込む内容とは
少し前まで、庶民には手が出せなかったハワイ挙式が、リーズナブルなパックプランが販売されたことで、一般的になりました。
飛行機の便が増えてアクセスが簡単になったことで、海外挙式でも親しいゲストを招待するハードルも下がっています。
日数の確保と旅費が必要な海外挙式では、招待するゲストは国内挙式と比べてごく親しい間柄に限られますが、親しき仲にも礼儀あり、失礼のない振る舞いを心がけたいもの。
SNSやメールであらかじめ出欠確認をしていても、改めて手紙で海外挙式の案内状を送った方が丁寧です。
ハワイ挙式に相応しいのは案内状?招待状?違いは?
一般的には、ゲストへ結婚式の出席をお願いするのに用いられるのは招待状ですが、場合によっては案内状も使われます。
どちらも結婚式の出席をお願いするという点で、この2つは同じ意味を持ちますが、メッセージの強さが違います。
招待状では、結婚式の出席をお願いしますが、案内状では都合がよければどうぞ、くらいの意味合い。
ですから、招待状は、事前に結婚式の出欠を確認して出席してくれるゲストにだけ送るのに対し、案内状は事前確認の必要なく送ります。
その場のゲスト本人の自由意志に委ねられるので、国内挙式では滅多に使われることはありませんが、負担が大きい海外挙式や、帰国後の1.5次会と呼ばれるカジュアルなパーティーで用いられることがあります。
招待状と比べるとカジュアルなので、ゲストが出席したくなるようなフランクな表現をしてもいいでしょう。
ハワイ挙式に案内状は案内状や招待状は必要?
以前と比べれば一般的になったとは言え、旅費や日数のゆとりが必須の海外挙式は国内挙式よりもゲストに負担がかかるのは変わりません。
日本から比較的アクセスしやすいハワイ挙式でも、招待ゲストの平均は6人と言われ、新郎新婦の2人だけで執り行うこともよくあります。
したがって、招待ゲストは新郎新婦の両親と親しい友人や親戚とごく限られた面子となり、場もあまりかしこまった雰囲気にはなりません。
人数も少ないので、簡単にメールやSNSでメッセージがやりとりできるので、合理性から判断すればわざわざ案内状を送るメリットは少ないでしょう。
実際、海外挙式では案内状や招待状を用意するカップルは少数派のようです。
しかし、招待の仕方に決まったスタイルはありませんし、事前に出欠の確認したとしても、手紙にして改めてお伺いを立てた方が丁寧なのは言うまでもありません。
親しい間柄だけで執り行われるとしても、結婚式はフォーマルな場面であることには変わりないので、マナーに則って自分たちらしい招待状を送りましょう。
ハワイ挙式の案内状や招待状に一緒に送るものと例文
日本人に人気のハワイとは言え、土地勘もあまりありませんから、不安を覚えるゲストもいるはず。
せっかくですから、ゲストが安心できるような内容を盛り込みましょう。
案内状や招待状に盛り込む内容
上でも触れたとおり、結婚式においては招待状も案内状もゲストへの出欠を問うもの、という意味においては同じなので、文面の内容においてはそれほど違いはありません。
あいさつ文
これはどんな手紙でも、フォーマルな場面においては欠かせません。
「新春の候」など、季節において適切なものを盛り込みましょう。
本題
あいさつが終わればいよいよ手紙の用件、今回で言えば、結婚式の参列のお願いです。
ここでは、新郎新婦の名前と、会場の住所、日時等のスケジュールを記載します。
ドレスコードの記載
海外は日本よりもドレスコードがきっちりしています。
時間帯や、挙式スタイルによってゲストの服装も決まってきます。
ハワイは開放的なロケーションから、日本よりもカジュアルな雰囲気となりかっちりしたファッションでなくとも違和感がありません。
新郎もタキシードではなく、アロハシャツという選択肢もあるくらいなので、「絶対にドレスとスーツ!」とこだわる必要はありません。
年中温暖な気候ですから、会場やゲストに合わせたドレスコードにすると、汗だくにならずにリラックスした気分で結婚式を楽しめます。
もしも、アロハシャツやムームー、もしくはカジュアルな平服など、結婚式において一般的でないファッションでの参列をお願いするなら、必要に応じて記載しましょう。
返信はがき郵送のお願い
同封する出欠確認のはがきの郵送について触れます。
式のぎりぎりまで出欠の確認ができなければ、式場や料理、引き出物などを必要な数手配ができません。
ゲストへのおもてなしをしっかりするためにも、「○月×日までに」と期日を決めて返信をお願いします。
差出人の名前
最後は差出人、つまりは結婚式の主催者の名前を記入しますが、どういう表記にするかが悩みどころ。
というのも、結婚式は入籍前後に挙げるのが一般的ですから、姓が変わった後だとしても、ゲストはまだ新姓に慣れていません。
中には新姓を知らずに、差出人を見てもピンとこない人もいるかもしれません。
ゲスト全員に入籍の報告をし、新しい姓を知らせている場合、もしくは入籍してから1年以上経過し、周囲に新しい姓のほうが既に馴染んでいる場合は、2人とも新しい姓で記載します。
一方、入籍していなかったり、直後だったりする場合は、旧姓と併記すると混乱を防げます。
案内状や招待状と一緒に送るもの
案内状でも招待状でも、同封するものに違いはありません。
ただ、挙式の場所がハワイということで、結婚式と一緒に、リゾート地を楽しめるように配慮したものを同封するといいでしょう。
返信はがき
切手を貼ったはがきに、出欠、返信先の住所と氏名を書いておいて、相手が出席か欠席かを記入するだけにしておきます。
結婚式の出欠を問うためのはがきで、招待状でも、案内状でも、帰国後のパーティーでも変わりありませんが、事前に出席することが分かっている場合は省いても構いません。
現地の情報
国内に比べれば馴染みが薄いハワイでは、結婚式場やレセプション会場までの道も分かりにくいです。
ゲストが迷わず式に参列できるような配慮が求められます。
招待状での文面とは別に、周辺地図や便利な交通手段を明記しておきましょう。
また、結婚式以外の時間も楽しめるように、観光情報に関する資料を同封すると喜ばれます。
付箋
付箋には、招待状や案内状の場では言いづらいこと、海外挙式の場合ではお金に関することを説明します。
付箋と言うと、会社や学校で使われるペラペラの小さな紙切れをイメージしますが、結婚式用には名刺くらいの大きさの、厚めの紙を用意しましょう。
海外挙式は、新郎新婦だけでなくゲストにも旅費がかかります。
新郎新婦がゲストの分まで負担する場合と、そうでない場合、もしくは一律で少しずつ負担する折衷案がありますが、ゲストに旅費を負担してもらうなら、ご祝儀を辞退するのが一般的。
どのような形にせよお金をどうするかは、この場ではっきりさせておきましょう。
お金の話は切り出しにくいですが、ここ次第でハワイ挙式の参列するかどうか決めるゲストもいるほど重要なポイントなので、曖昧にせずわかりやすさを心がけましょう。
ハワイ挙式の案内状の例文
では次は、いよいよ招待状の具体的な例文を紹介します。
海外挙式の場合、国内とは文面が少し変化しますが、これが正解という決まりはありません。
ここではあくまでも一般的な典型例を紹介しますので、必要に応じて加筆して相応しいものにしましょう。
ハワイ挙式招待状の例文
謹啓
年の瀬を迎える頃となりました(季節の挨拶)
皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます
さて このたび私たちは ×月×日ハワイの○○教会で結婚式を挙げる運びとなりました
つきましては 日ごろからお世話になっている皆様へ感謝の気持ちを込めて 挙式ののち ささやかながら小宴を催したいと存知ます
ご多用中に恐縮ではございますが ご臨席賜りますようご案内申し上げます
敬具 ○○年○月吉日 新郎 名前 新婦 名前(旧姓)
記
日時 20××年×月×日(×曜日)
挙式 ○○○教会
時間 現地時間午前(午後)○○時~
所在地 ××××××××
披露宴 ○○○○○ http://〇#△■...
時間 午後○○時~
所在地 ××××××××
TEL 00-00-0000
お手数ながら ご都合のほどを○月○日までにご一報賜りますようお願い申し上げます
付箋例文1
旅費の負担をゲストにお願いする場合 旅費は各自でご負担いただきますので ご祝儀などの心遣いはなさいませんようお願い申し上げます
付箋例文2
旅費を新郎新婦が負担する場合 遠方よりお越しくださいますので、交通費と宿泊費はこちらで負担させていただきます
海外挙式後の披露宴の例文
拝啓
満開の花に心も浮き立つ今日この頃 皆様には健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます
さて このたび 私たちは×月×日 ハワイ ○○○教会にて結婚式を挙げることになりました
つきましては帰国後に ご挨拶とご報告を兼ねて ささやかな披露宴パーティーを催したく存じます
ご多用中とは存じますがご出席くださいますようご案内もうしあげます
敬具
○○年○月吉日 新郎 名前 新婦 名前(旧姓)
記
日時 20××年×月×日(×曜日)
受付 午前(午後)○○時~
開始時間 午前(午後)○○時~
所在地 ○○○○ http://〇#△■...
住所
TEL 00-000-0000
ハワイらしさを盛り込んで
国内挙式と比べてハワイでの挙式は、ゲストになにかと負担がかかります。
現地への渡航費用や滞在先、その他海外事情など、招待されたゲストが不安を覚えないように、できるだけの配慮をしましょう。
滞在先の案内をするなどの情報提供をして、ゲストに安心してもらうことはもちろんのこと、楽しげな雰囲気を伝えることも大切。
招待状や案内状を含めたペーパーアイテムは、ゲストに挙式イメージを真っ先に伝えられます。
手紙は、文面と封筒、便せん全てからメッセージが伝わります。
中身が肝心とは言うものの、その外への「こだわり」そのものもがメッセージとして相手に伝わります。
誰だって、真っ白な紙より、オシャレな封筒、便せんで貰ったほうが嬉しいもですよね。
自分のために招待状を選び抜いてくれたという事実も、 中身の丁寧さと同じくらい伝わります。
予算の問題はありますが、ただ真っ白なペーパーアイテムというのは味気なさすぎです。
節約ポイントでもありますが、ハワイ挙式はゲストが少ないので必然的に用意するペーパーアイテムが少なくなりますから、こだわっても予算への影響が抑えられます。
思い切って、ハワイらしいもの、2人らしいものを用意してはいかがでしょうか。
例えば、平安堂なら、購入前にサンプルを取り寄せられるので、品質に納得した上で選べます。
どうしても予算が気になるなら、DIYの流行で、ウェディングアイテムを手作りするのは珍しくないので、簡単にできる手作りキットも販売されています。
オシャレなペーパーアイテムは業者に頼めばどうしても割高になりますが、手間隙をかけることで安くすませられるので、予算におさめつつこだわりとの両立が可能。
インターネット販売では、実店舗よりもたくさんの種類のペーパーアイテムを検索できるので、イメージと予算に合ったものが見つかるでしょう。
平安堂
まとめ
いかがでしたか?
インターネットの普及で、メッセージは瞬時に伝えたい相手に届くようになったので、ごく限られた間柄での海外挙式では招待状や案内状は省略される流れにあるようです。
しかし、手紙でのメッセージの伝達は、最もフォーマルなもの。
日ごろ使わないコミュニケーションツールだからこそ、特別感が生まれて、招待する側もされる側もワクワク感が生まれます。
招待状や案内状の手配も、結婚式の準備のプロセス。
マナーを守りつつ、楽しくアイテム選びから始めてみてはいかがでしょうか。
以上、「ハワイ挙式に案内状と招待状の違いは?盛り込む内容とは」でした。
平安堂