ウェディングドレスは圧縮袋で持ち運べる?
ハワイ挙式を計画している花嫁さんの中には、ウェディングドレスを圧縮袋でコンパクトに持ち運べたらいいな、と1度は考えたことがあるはず。
たっぷりの布が使われたウェディングドレスは、美しいながらもデリケート。
国内で用意して、自分たちで現地に持っていくにはかさばりますし、神経を使います。
運命の1着が挙式前の持ち運びで傷んだりしわになったりしたら目も当てられませんよね。
ウェディングドレスは、かさばらないように圧縮して保管する方法もあると聞きます。
もしも布団でお馴染みの圧縮袋でコンパクトにできたら、持ち運びも楽チン。
ダメージも気にしなくていいなら、こんな良い話はありません。
本当にを圧縮袋に入れていいのかどうか、ウェディングドレスの扱い方についてまとめてみました。
ウェディングドレスは圧縮袋で持ち運べる?
実際にウェディングドレスの保管方法として、圧縮袋に入れるものがあります。
ドレスショップによっては、購入の場合、挙式で使用した衣装を酸素を抜いてコンパクトにしてから新郎新婦に渡されるサービスも耳にします。
確かに酸素は衣装を傷めるもとなので、防虫効果も期待でき、圧縮すればウェディングドレスのダメージを抑えられるでしょうが、この保管方法が適しているのは、長期間使用する予定がない場合。
つまり、挙式後に自宅で保管するカップルにのみ適した方法なのです。
なぜなら、想像してみてください。
しわに強いカットソーでも、衣装が密集しているせまいクローゼットでは押しつぶされてし癖がついてしまいます。
それと同様に、圧縮すると布同士がぎゅうぎゅうに密集し、幾重にも重ねられたスカートが型崩れのもとになります。
造花やビーズなどの硬い装飾品が付着していれば、周辺の生地を圧迫して傷む原因にもなるでしょう。
圧縮袋での加工は、ただ保管袋の中の空気を減らして、コンパクトにすることだけ。
圧縮袋を利用すれば空気量は減るものの全くなくなるわけではないので、酸素のリスクは依然として残ったままですし、圧縮する分、折りじわは強く残ります。
家庭で利用される圧縮袋でさえそうなのですから、クリーニングなどの専門店で行われる機材を使った加工であれば、より強烈な折りじわのリスクが高まるでしょう。
挙式のための運搬であれば、圧縮袋の活用は避けたほうがいいのです。
ウェディングドレスの持ち運びはどうする?
ウェディングドレスの保管には、しわと日焼けに注意をはらい、風通しの良い日が当たらない場所に吊るしておくのが基本。
スカートの重みでしわが伸びるので、長いトレーンの場合でもできるだけ裾が床につかないように配慮します。
ドレスが手元に届いてから挙式まで間があるなら、できるだけ自宅でも吊るして保管を心がけます。
しかし、高いところに吊るしての保管は自宅や、現地のホテルだからできること。
飛行機内ではスペースをとらないようにコンパクトにしなければなりません。
省スペースで保管できる点においては、圧縮袋も魅力的な運搬方法ですが、使用を目前に控えた状況では無闇にしわができるリスクは避けたいところです。
飛行機を含め、限られたスペースに収めての運搬が必要な場合は、ドレス専用のキャリーバックを利用しましょう。
バックそのものが長い衣装ケースのような形状で、3つに折りたためるようになっています。
容量にも余裕があるので、ふんわりと折りたためます。
圧縮袋のようにぎっちぎちに圧迫されるわけではないので、しわは格段に減らせるのです。
一般的にレンタルショップであれば、ドレスと一緒についてくることがほとんどですが、購入などで万が一キャリーバッグがセットになっていない場合は、自分で購入しましょう。
5,000円ほどの比較的低価格から手に入ります。
手荷物として持ち込む?
ウェディングドレスを自分で飛行機に持ち運ぶには、手荷物として自分の目の届くところで管理するかどうか悩みどころ。
何かあっては困りますし、かと言って自分で持ち運ぶにはかさばるり大変。
できれば、旅行用の荷物と一緒にあとで受け取るほうが楽なのが本音かもしれません。
しかし、空港では毎日多くの飛行機が行き交います。
空港の職員さんも万全を期しているでしょうが、ロストバゲージの可能性は0ではありません。
特に、ハワイに行く際に搭乗する国際線は、行き来する飛行機の航路も長距離。
はぐれた荷物が幸いにも発見されたとしても、遠方の空港に行き着いていては、取り戻すのにも時間がかかります。
最悪の場合、結婚式に間に合わないかもしれません。
せっかくの運命の1着で結婚式が挙げられなければ、後悔してもしきれません。
結婚式を悲しい思い出にしないためにも、大変ですが手荷物として自分で管理するようにしましょう。
飛行機内でのウェディングドレスの扱いは?
飛行機内の座席の荷物スペースは限られているので、どんな航空会社でも手元に置いておける荷物の大きさは限られています。
厳密には航空会社によって異なりますが、三方が100cmから115cmまでが一般的で、それ以上はサイズオーバーになります。
意外と小さなものしか手荷物としては持ち込めないのです。
では、ドレスは大丈夫かと言うと、ご存知の通りウェディングドレスはたっぷりな布が使われているので、かなりかさばります。
どんなに小さくたたんでもドレスバッグにしまえば、サイズオーバーは避けられません。
しかし、私が調べた限りではサイズオーバーでウェディングドレスを手荷物で席へ持ち込めない花嫁さんは見かけませんでした。
結婚式は誰にとっても特別な時間。
花嫁が安心してハネムーンへ旅立てるように、多少のサイズオーバーは目を瞑ってくれているのかもしれません。
フライト中のしわが心配
日本の空港からハワイに到着するのが、だいたい7時間ほど。
長時間のフライトとなるので、いくらドレスバッグでふんわりと畳んでいるとしても、衣装のしわが不安です。
もしもビジネスクラスであれば、クロークが完備されていますので、ドレスバッグを開いてウェディングドレスを掛けてもらうように頼みましょう。
調べていると、エコノミークラスでもクロークにかけてもらえたラッキーな場合もあるようですが、それはあくまでも航空会社のご好意。
当たり前と思ってはいけませんが、だめもとで聞いてみてもいいかもしれません。
クロークは無理でも、ドレスバッグを置くスペースがなくならないように先に荷物スペースへ案内してもらったケースもあるようです。
航空会社によると、ウェディングドレスを持ち込むことがあらかじめ分かっている場合は、事前に連絡しておくとスタッフ間で情報が共有でき対応がスムーズにできるそう。
搭乗する飛行機が決まったらあらかじめ電話しておくとトラブル予防にもなるでしょう。
- JALのサービスに関するご連絡 0120-258-600
- ANA国際線予約案内センター 0570-029-333
現地についたときのウェディングドレスのメンテナンス
先ほども触れた通りハワイまでのフライト時間は長く、どうしてもウェディングドレスのしわが心配です。
ハワイ挙式に万全の状態で臨めるように、ホテルについたらできるだけ早く吊るしましょう。
布の重みで徐々に折りじわが伸びていきます。
可能であればスチームアイロンの蒸気をあてるとキレイにしわが伸びますので、ホテルで借りられるかどうか聞いてみてもいいでしょう。
ただ、造花やビーズ、レース、絹は高温に弱いのでスチームを少なめに、直接当てないように心がけます。
また、ポリエステルはしわになりやすいものの、熱に強く、アイロンでとれやすいですし、レースやフリルは折れやよれが目立ちません。
布が幾重にも重なったふわふわのデザインも同様です。
シンプルなマーメイドやエンパイヤは美しいラインが特徴で、丁寧にしわを伸ばすことが求められます。
生地もタフタやシャンタンは折れ跡が残りやすく、しわがすぐできてしまいます。
このように、生地やデザインによってしわができやすかったり、目立たなかったりが異なります。
自分で持ち込む以上、どうしても折りたたむことは必要があるので、しわ対策は考えなければなりません。
持ち運ぶことを前提に、しわに強いかどうかも考慮にいれてウェディングドレスを選ぶといいでしょう。
もしも分からなければ、ドレスショップの店員さんに尋ねれば、詳しく教えてくれるはずなので参考にしてください。
まとめ
いかがでしたか?
ウェディングドレスは扱いが難しいですが、挙式成功のためのキーアイテム。
ダメージを最小限に持ち運びたいものです。
圧縮袋で空気を抜けばコンパクトになって持ち運びは簡単ですが、その分ドレスのダメージが大きくなり、ホテルでの修復が大変になります。
ひょっとしたら、ケアが追いつかずにドレスの型崩れが気になって式に集中できないかもしれません。
万全のウェディングドレスで挙式するためにも、大変ですがドレスバッグでの持込をおすすめします。
以上、「ウェディングドレスは圧縮袋で持ち運べる?」でした。